りんごの一大産地《北信州》で、70年続くリンゴ園の挑戦
竹ノ内農園三代目園主 竹ノ内昌宏です。竹ノ内農園は長野北部の丘陵地にある70年続くリンゴ園です。
二代目である父が園主だった頃、当園は市場への出荷がメインでした。先代は「品質の高いりんごをどうやって出すか」を追求し、努力した結果、市場での“特秀”率が高く、周囲から『竹ノ内農園のりんごは良いりんご』と言われるようになっていました。
私が農園を引き継ぎ、更なる美味しさを求め、葉とらず栽培を取り入れました。葉とらず栽培の美味しさは周知の事実ですが、“色ムラ”がどうしてもデメリットになります。
しかし、先代が追求した丁寧な栽培方法で行えば、葉とらず栽培でも色ムラを抑えられるのではないか、との想いで『葉とらずプラス』を始めました。
まだまだ試行錯誤中ですが、できるだけ「目でも美味しい」りんごを皆様にお届けできるよう、日々奮闘中です。
りんごは果実に日光が当たることで、真っ赤に色付きます。色付きを良くするため、りんご農家は通常りんごの周りにある葉っぱを取る『葉摘み』という作業を行います。
しかし、葉っぱは美味しいりんごを作る大切な役割を持っているため、葉っぱの有無で甘味や蜜入りに差が出ます。そのことから最近では「見た目より味にこだわった」として葉とらずりんごが人気を集めています。

陽が当たらない箇所はりんごを枝に付けたまま回転させます。まんべんなく陽に当てることで極力色ムラを防ぎます。この時期は何度も畑を見回り、収穫ギリギリまでチェックをしています。“丁寧な栽培”が竹ノ内農園のモットーです。

りんごの“形”も品質の高さを決める重要な要素と考えています。間引きの段階から将来の“形”まで見極め、10〜20個に1個程の割合で残す実を決めます。しかし作業が遅れると品質に大きな影響が出るため、素早く丁寧が何より大切です。

肥料の量をあえて減らし、樹が本来の力でりんごの甘味・味がより濃くなるよう、細かく調整しています。ただ樹自体が弱ってしまわないよう、剪定から土づくりに至るまで、1本1本の樹と対話するよう、栽培を行っています。
『葉とらずプラス』の贈答用商品は、まんべんなく赤く色づき、出来るだけ形の良いものを選別し、お届けしています。
ただし、葉とらず栽培のため多少の色ムラはご容赦くださいませ。
家庭用商品につきましては、色ムラや変型のあるりんごをお入れしていますが、味の違いはございません。
用途に合わせて、お買い求めくださいませ。
竹ノ内農園は北信州の標高500メートルを越える山間に位置しています。山々から注ぎ込むミネラルたっぷりの水と、腐葉土が作る天然の養分。粘土質の土壌が樹の成長を支えることで樹を強くし、さらにたっぷりの養分をため込んでくれます。
標高が高いことによる寒暖の差が更なる美味しさを生み、りんご作りに最適な条件がいくつも揃った自慢の畑です。
安心・安全が“美味しい”のキホン!
減農薬&除草剤不使用
安心、安全なりんごは、りんご作りの根底にあると考えています。
農薬は害虫も殺しますが多用すると害虫の天敵の益虫を殺して土が痩せてしまいます。
そのため農薬の散布量を当地比の7割程度に抑えています。
草も出来るだけ伸ばし刈り取りを遅らせます。それによって、微生物の増える環境になります。
“草も肥料の一部”との考えから、除草剤は一切使っておりません。また降水量が少ないことから草がある事で極度の乾燥も防いでいます。